読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミュージカル「スタミュ」感想(大阪4.15昼)

 2017年4月15日。広島から新幹線で2時間と少し。憧れの2.5次元ミュージカルを観るために、私は大阪、森ノ宮ピロティホールに向かいました。
……みたいな回りくどい文章書いてるとキリがないのでとりあえず、とりあえず言わせてください。

スタミュミュ is 最高

 アマチュア劇団の舞台、プロ劇団の舞台でも映像でしか観たことが無かった私の人生初となる生ミュージカルでした。元々の公演分のチケットは見事全て落選したのですが、公式の神の手による追加公演でなんとか席をもぎ取りました。私のチケ運が無かったのもあるでしょうが、正直ここまで倍率が高いとは思ってなかったです。2.5次元ほんと怖い

 感動の大千秋楽から約2週間。私はあの日の景色を、時間を決して忘れることは無いのだろうと思います。それでも人間って忘れてしまう生き物なので、なんとか記録に残そうとしがないながらも筆を執らせて頂いた所存でございます。まだ頭に余韻が残っておりふわふわしているのでお見苦しい点もあるでしょうが、それでもいいよという方だけどうぞごゆっくりしていってください。ちょっとした暇つぶしにでもなれば幸いです。
※以下、最後までネタバレたっぷりなのでご注意ください。

・本編(曲)感想

・日替わり(うろ覚え)

・キャスト感想

・まとめ

 

 

◇本編(曲)感想
M1「我ら、綾薙学園華桜会
待 っ て た
 圧倒的これだ感
  原点にして頂点
 画面下の特大赤文字が見えました(ニコ厨)。アニメでも最初の歌パートはこの曲で、初めて見た時の衝撃ったらないです。あまりの唐突さに笑ってしまっていた私も、今となってはこの曲を聴くと切ない気持ちになります……ええ曲なんやで
 もうイントロでテンションが爆上がりでした。スタミュミュ観に来た~! 今観てる~! って改めて思えたというか、浮ついていた気分を劇にぐっと引き入れてくれたのがこの曲なんだと思います。これ以上ないくらいM1にふさわしい曲ですね。\サティスファイ!/

 

M2「DREAMER」
 まさかのOP……スタミュという名の青春物語が始まる……(大号泣)。まさかOP歌うとは思ってなかったです。ここまで忠実に再現してくれてありがとう……ありがとうスタミュミュ……集合したキャストの後ろに「スタミュ」の文字が掲げられるの、良かったです。海老☆蟹☆ピーマンじゃなかったです(空耳参照)。
 オーディションのシーンをこの間でやり切ったのもめちゃくちゃ凄いと思いました、小並感丸出しですけど本当に凄かったです。原作を知らない人にも優しかったのではないかと個人的に思っています。綺麗に違和感なく詰め込まれていて、原作ファンとしては本当にうれしかったですね。

 

M3「星のストライド
 星谷のソロ曲。アニメで星谷のCVを担当している花江夏樹くんがこれまた滑らかな高音を出せる方なので若干心配はあったんですが、持ち前のハスキーボイスと愛くるしいキラキラ笑顔を振りまいて全力で歌いきってくれました。ただひたすらに可愛くて眩しい、星谷悠太がそこにいました。
 そしてまたこの曲の振り付けが可愛いのなんのって。「ほっしのっすっとーらいーどー」の後の手拍子可愛すぎました。やりそうになったもん。我慢したけど。パンパン!てやりたかったけど! あとラスサビで星谷やアンサンブルさんたちの手から紙吹雪がキラキラ~って舞うの超超超素敵でした。☆谷眩しすぎるよ……

 

M4「俺こそミュージック」
 鳳先輩のソロ曲です。舞台やミュージカルは別に嫌いじゃないけど原作厨であるが故に素直に楽しめないと言っていた鳳先輩教信者の友人がキービジュアルを見て「鳳先輩だ……」と驚いたくらいには、丘山晴己さんは本当に鳳先輩でした。
 ただこれだけならまだいいんです。問題はそこじゃないんです。いやここも大問題なんですけど、それ以上にヤバいんです。彼が声を発した瞬間、会場がいい意味でざわつきました。
 声が、そう、声が、めちゃくちゃ諏訪部なんです。鳳先輩のCVは諏訪部順一。耳を疑いました。まさかCD流してたりするのでは? と疑ったほどに声がまんま諏訪部、そして歌が上手い、英語の発音が素晴らしい。発音良すぎてなんて言ってるのか分かりませんでした(褒めてる)
 この曲はステッキを持って踊る振りがある(アニメではない)んですけど、私の観に行った公演だと一度だけステッキを落としちゃったんですね。初めての生ミュージカルでハプニング慣れしてない私が息を詰めた――のも束の間、丘山さんは失敗を顔に出すどころか鳳先輩らしい「おっとみたいな表情をして、それはもう恐ろしく優雅に、尚且つ瞬時にステッキを拾い上げ何事もなかったかのように再び歌い始めました。その流れがあまりにも自然すぎて、ステッキを落としたことなんて一瞬で脳内から消え去りました。今だから冷静に「あれは凄かった」と言えるけど、その時は本当に「?? 今一体何が????」って感じでした。ハプニングでさえも自分を魅せる機会にしてしまう姿が正に鳳先輩。今にも「ヘイ、ボーイズ!」と言い出しそうな素敵な鳳先輩でした。

 

M5「RADIANT MIND」
 空閑のソロ曲。個人的にこの曲がアニメの歌パートの中で一番「急に歌うよ」感が否めなかった印象なんですが、実際のミュージカルになるとあんな自然になるんですね……ただこの曲に入る前の掛け合いがすごく面白くて、散々笑った後に突然空閑が脱ぎ出して超かっこいいギターサウンドが流れ出したのには流石に「!?」ってなりました。PVに忠実な照明もとてもかっこよかったです。

 

M6「Angel Lost」
 まさか、まさか歌うとは思わなんだ。正直に白状すると少し笑いました本当にごめんなさい大好きです。
 だってめちゃくちゃ切なそうな顔して歌うんですよ……めちゃくちゃつらそうな顔してんすよ……しかもめちゃくちゃ歌上手いんすよ……いやそういう曲だけどさ。でも考えてみて。猫だよ。笑うわ。ていうかフルで歌っててさらに笑うわ。も~~~大好き

 

M7「天下の花」
 天花寺のソロ曲。またまた小並感で申し訳ないんですが、本ッ当にこれ、本当にめちゃくちゃかっこよかったです。イントロが流れるとアンサンブルの方が赤い羽織と扇子を持ってきて天花寺に着せ、恭しく傅いて差し出した扇子をドヤ顔で受け取りながら「黙って俺様について来やがれ、野暮助!」と言い放つ天花はまさに梨園の貴公子……心がやぼやぼするんじゃ……

 

M8「スター・オブ・スター!」

 ちむらぎ曲~!! この曲耳に残ってすっごくテンション上がります。思わずスキップしたくなるような曲調が素敵。
 メンバーが順に登場して、最後に「さあ、始めようか」って辰己が入ってくるのサイッコーでした。かっこよすぎる。他のメンバーが「うちのトップかっこええやろ?」と言わんばかりの表情でいるのも可愛い。ちむらぎ可愛い。チームワークの良さが見て取れる素敵なメンバーでした。

 

M9「Limited sky」
 アニメでの推し、月皇海斗くんのソロ曲です。この子のキャストはCVを担当している声優さんご本人なんですけど、つまり、つまり何が言いたいかって、今まで聴いていたこの曲を生で聴けるってことですよ。キャラの声そのまんまで。いやどういうこと? 信じられないスタミュ本当にありがとう
 簡潔に述べると控えめに言って神でした。CV担当のランズ兄やんの歌声が私本当に好きで、耳に心地良い伸びやかな、けれど時々荒っぽいとにかく性癖どストライクなリミスカは生で聴いても素晴らしかった。

 この曲も、入る前に「戌峰の即興ミュージカル」という爆笑必至の日替わりネタがありまして気持ちを切り替えるのが大変でした。でも不自然だとは思えない不思議……

 

M10「五重奏 ~クインテット~」

 改めて聴くと非常にスタミュらしい、明日に希望を持った少年たちの青春を歌った歌ですね。この曲の歌詞に何度泣かされたか分かりません。おばさんにとってはみんなが眩しいよ……

 この公演では杉江くんが歌の入りのタイミングを間違えてしまって、最初に少し感じた違和感が確信に変わったときは心底ヒヤヒヤしました。明らかに伴奏と歌が合ってない、けれど歌うことを止めることは出来ない。結果音響さんに助けられる形となりましたが(多分)、杉江くんのひどく悔しそうな顔が忘れられません。心なしかほかのキャストの表情も強張っているように見えて、舞台上の緊迫感が客席にまで痛いほど伝わりました。このことを私は今まで伝えられた形でしか知りませんでしたが、初めて体験して「舞台はナマモノ」の意味を身をもって知りました。

 「失敗を顔に出すな」。これは天花寺の言葉ですが、失敗した杉江くんはとても悔しそうだった、少なくとも私にはそう見えた。そしてきっとこれは褒められたことじゃない。褒められたことじゃないだろうけど、思わず唇を噛んでしまう星谷、その肩をそっと優しく叩き、全員で支える姿はまさにteam鳳でしかなくて。全部含めて「舞台」というものを改めて知ることが出来たし、何かが引っかかっていたわけじゃないけどその時確かに「腑に落ちた」んです。擁護するわけでもなく批判するわけでもなく「ああ、これはちむとりだ」って感じたんです。それが事実です。

 

M11「アヤナギ・ショウ・タイム」

 新人お披露目公演、ミュージカル学科第二次選考の課題曲。ちむらぎもちむとりもそれぞれの良さが引き立つ良い曲で、曲調や振り付けだけでなく、見ているこちら側がそれぞれのアヤナギ・ショウ・タイムから受け取るものも違うと思うんです。スタミュミュを観に来た客としてではなく、まるで物語の中の観客になったような気分でした。うわ~どっちも素敵! どっちに投票しよう!? ってなりました。審査員ではありません。

 

M12「MY FRIEND ~僕でよければ~

 那雪のソロ曲です。那雪役の山中翔太くんも完全初見だったんですけど、こらまた那雪役がぴったりな、ふわふわハッピーオーラを纏う可愛らしい俳優さんですね。ぎゅっと詰め込んだ大切な友達の力になりたいって思いを歌にのせて、星谷やチームメイトのことを慈しむようなまなざしで見つめる彼は誰が何と言おうとちむとりの母でした。満面の笑みで、けれど少し照れくさそうに星谷に抱き着く那雪透、ヤバすぎないか? あれは犯罪だと思います

 

M13「Ready→Steady→Dream!」

 「ドキドキするんなら、ワクワクも出来る!」という星谷の台詞通り、どきどきわくわく、ついでにきらきらも出来る曲! この曲も可愛くって真っ直ぐでちむとりらしいとっても大好きな曲なんですけど、大サビの入りはやっぱり難しいのかな。テンポ早いし5人で歌うし。私が観に行った公演も配信で観た大千秋楽もバラバラだったような気がします。

 でもでもでもでも。ほんっとーーーに素晴らしかったのは振り付けです。みんなが台の後ろに隠れて順番にひょこひょこっと顔を出す振りがあるんですけどこれ考えたの誰ですか? 頭抱えたわ、可愛すぎて。全身全霊で感謝の意を伝えたい。間奏の使い方も絶妙でした。

 

M14「星のストライド~鳳duo ver.~

 泣く……いや泣くわ。絶対他に道があるのに、方法があるはずなのに、前に進むためにはこうするしかないから。夢に近付くためにはこうするしかないから。瞳を潤ませながらも真っ直ぐ前を見据える星谷は立派なちむとりのリーダーだった。

 何より杉江くんの泣き演技が素晴らしい。夢を追い続けるために代償を払わなくてはいけないという壁は彼にとってひどくつらくて苦しいものだけれど、星谷は「夢を諦める方法なんて知らない」んです。葛藤する星谷の姿は見ているこっちの胸が押し潰されそうなほどで、でもゆっくり上げた顔には決意の色が滲んでいて。このシーンはずっと胸がぎゅうってなってました。

 

M15「星屑ムーブメント」

 多分この曲、スタミュの女(男)は全員泣いてる。教え子たちの姿に涙ぐみながらも「最後まで俺を楽しませてくれ、ボーイズ!」微笑む鳳先輩を見たら、リーダーとしてチームの夢を選んだ星谷の肩を叩くちむとりメンバーを見たら、そんなの泣くしかないじゃないですか。

♬「楽しんでゆけ ボーイズ!」どこかで声がする

 全日本歌詞ヤバすぎ委員会……たったワンフレーズで椅子から転げ落ちそうになるほど泣かせるスタミュ楽曲の恐ろしさ……生配信でこの歌詞の時に鳳先輩を映してくれたカメラさん本当にありがとう(菓子折りを差し出す)

 

M16「Caribbean Groove」

 この曲はアニメでは衣装と冒頭のワンフレーズしか公開されなかった曲で、OVAで初めて1番までちむらぎが披露した曲なんです。アニメだけ見てた人は死ぬほど嬉しかっただろうなあ。一緒に観劇した友人がそうでしたもん。

 ちむらぎではこの曲が一番好きなんですけど、もう超超超かっこよかった。海賊衣装を身に纏って、ザパーン! ていう波の音のあと辰己の「行くよ」という言葉を合図にイントロが流れ出すの本当に最高でした。途中で剣持ち出すのも最高でした。ほんとにほんとにかっこよかった……(ため息)

 

M17「星瞬COUNTDOWN」

ちむらぎ「team鳳、スターダスト・ミュージカル!」

 正直、ここまでずっと泣きそうになっては引っ込んで、また泣きそうになっては引っ込んでの繰り返し(次から次へと叩き込まれる演出に泣いてる暇なんてなかった)だったんですけど、バッと幕が開いて、眩しい光と共に現れたちむとりの姿を見た瞬間今まで引っ込んでいった涙が全部出てきました。きっと涙腺崩壊ってああいうこと言うんだなあ。何より彼らの笑顔が一番眩しい。全力で歌って、踊って、楽しんでる。それがひしひしと伝わった素晴らしいステージでした。

 

M18「☆☆永遠★STAGE☆☆」

 スタミュで一番、愛してやまないこの曲をカーテンコールに持ってこられて私は大変憤慨しております。大好きな大好きなこの曲に合わせて手拍子して、出てきたキャストひとりひとりがありったけの拍手を浴びる。こんな素敵なことってありますか。全てが輝いていたあの景色を思い出すと、今でも胸と目頭が熱くなります。

 これまでで何度言ったか分かりませんがこの曲の振り付けも最高なんです(お前なんでも最高だな)。何が最高ってこの曲ジャケットプレイが組み込まれてるんですよ。最高でしょ。オタクってそういうの好きでしょ(押し付け)

 あと個人的には1番サビの♬ガムシャラにシャララにの部分の振り付けがとっても可愛くて好きなんですが全員揃ったのが2番サビからだったので見れなかったのが少し残念でした。客降りも席が通路側だったので「これワンチャンあるか!?」と期待したんですけどまあ来なかったです。いいのよ、だってキラキラしたみんなの瞳に私の姿なんて映って欲しくないもの……本心だよ。投げキッスもらったからそれだけで十分だよ(昇天)

 

◇日替わり(うろ覚え)

・戌峰の即興ミュージカル

 全部覚えきれて無いのが非常に残念なのですが思い出せる部分だけ……Twitterとかで探せば有志の方々がきっとつぶやいてくれていることでしょう(人任せ)。ガチのうろ覚えですご容赦ください。雰囲気だけ受信してくだされば幸いです。

戌「おなかが空いてきたら~みんながお弁当の具に見えてきた~♬」

 ここでちむとり、ちむらぎのメンバー数人を食べ物に例える。覚えてるのは「空閑はナスのへた~♬」っていうのだけです。そんな戌峰くんを柊先輩が止めに入ります。

柊「戌峰くん、戌峰くん! ……お手、おかわり、待て!」

戌「ワン! って、なんでやね~~ん!(胸のあたりバシン)」

柊「ウッ」

虎「なんで関西弁なんだよ!」

 ここの虎石の突っ込みなんですけど「関西弁」を2回くらい噛んで結局上手く言えずめっちゃ恥ずかしそうにしてたの完全に可愛いの極みでした。ちむらぎが捌ける際に虎石が空閑に向かって「じゃあな、ナスのヘタ」って肩ポンして去っていくのお前それ犯罪だからな!!(ブチ切れ)

 

・キャストコメント

 この公演での担当は虎石和泉役・高野洸くん。虎石らしく初っ端から「今日は来てくれてありがと、子猫ちゃん♡」と挨拶されて思わずヒッと小さい悲鳴を上げてしまいました。夢が苦手な私でも虎石の夢小説なら読めるかもしれないとか思ってしまったオタクなので許して欲しい

 ノリノリで言ったかと思いきや「自分自身は全然チャラく無いんですよ! だから最初は役作りが大変で……」と照れくさそうに話していた高野くんを見て気絶するかと思いました。なになに可愛すぎ聞いてない。誰が担当の日でも嬉しかっただろうけど、可愛い可愛い高野くん演じる虎石のコメントが聞けて良かったです。

 

◇キャスト感想

・華桜会

 お見事でした。それしか言葉が出て来ません。桜会は(調べたのが正しければ)最年長と最年少のいるキャストの年齢差が大きいメンバーなのですが、皆さんとても優雅で華やかで正に学園の花形でした……余裕があるのにキレッキレなダンスがたまらなかったです。一瞬で心を奪われました。後輩たちを見守る視線が、とてもあたたかかったです。

 

・team柊

 彼らの歌とダンスを聴いた瞬間、完璧なキャスティングだと思いました。紛うことなきスター・オブ・スター、クオリティの高い完成度に思わず息を吞んだほどです。

 あえて言うけど、歌もダンスも下手な子が一人もいない。声の相性もあると思いますが、個々のベースがしっかりしていた印象です。全員で歌っているときの声のまとまりが気持ち良く、ダンスも上手い。本当に素晴らしかった。

 今だから言えることですけど、彼らの第一印象は正直良いものではありませんでした。写真ばかり撮って、ブログを書いて、また写真を載せて……というものばかりで、きちんとやるべき事をしているのかと。もちろん仲が良いことが悪いなどとは思っていませんけどね。私の推しが、ただでさえ普段からブログ更新の頻度が低く写真もほかのキャストさんのものに映り込むか映り込まないか程度の供給しかくれない子であるにも関わらず、稽古期間に入ると一切の連絡を絶ってしまい見かねた共演者に「生きてますよー(笑)」と言わせてしまうという経験があるためそんなんで稽古大丈夫なの? とまあ非常に生意気なことばかり思っていました。そんな生意気な考えもあっさり打ち砕かれ、今となっては本当に仲良しなんだなあと微笑ましく思っています。都合の良いオタクでごめんなさい

 

・team鳳

∴那雪 透:山中翔太くん

「きみならもしかしたら、弱い僕を引っ張ってくれるんじゃんないかって」

 仕草や声、喋り方などすべてが那雪でおったまげました。ちっちゃくてふわふわした天使のみたいな子なのに「うおー!」と叫んで結構でかい木の椅子(?)を持ち上げる姿には面喰いましたが、それでこそ那雪透。垂れ目なのもポイント高い。

 個人的な感想なんですが、ちむとりで一番歌が安定していたと思います。上手い下手ではなくて。安定していたというのは最初の音を極力外さないということです。全体的な音程も一番取れてたと思うんですが、なんというか、歌声が素直でしたね。癖が無く、音程も安定しているので聴いていて安心しました。(自分でも何様だと思っていますがこれでも一応ライブハウスやコンサート会場でPAやってた時期もありました……だからなんだって話なんですけど……)

 あとはもうとにかく可愛い。ひたすら可愛い。なゆかわ。見ている人を幸せにしてくれる素敵な役者さんでした。

 

∴月皇海斗:ランズベリー・アーサーさん

「お前に合わせてやるよ、リーダー」

 原作ファンはこの人目当てで、という方も多かったのではないでしょうか。なんてったって本人。キャスティング本当にありがとう……

 演技やダンスはやはりほかのキャストさんに見劣りしていた部分がありましたが、その代わり声での表現が凄い。「兄のことは関係ありません!」って叫ぶところ、鳥肌が立ちましたもんやっぱ声優さんだなあ……伸びやかな歌声は生でも質が落ちず月皇海斗そのものでした。ビジュアルも申し分ないクオリティで全然違和感無かったけど、彼の発する声を聞くと声優という仕事の大きさを実感します。舞台役者としてではなく声優という職業で培われた間の取り方がしっかり活きていて、台本上の台詞がぐっと真実味を帯びていました。スタンディングオベーションです。CVも、ミュでのキャストもランズ兄やんで良かった。最後まで演じ切ってくれて本当にありがとう。

 

天花寺 翔:鈴木勝吾さん

「お前ら、ほんとに野暮助だな」

 ちむとりのキャストメンバーの中では最年長だった鈴木勝吾さん。彼の滲み出る兄貴感に強く胸を打たれました。私は彼をココア男。で知りましたが、特に詳しいわけでも無かったので正直こんなに歌が上手い人だとは思ってなかった。演技でも声音や表情の作り方、仕草や歩き方まで天花寺で恐れ入りましたと言うほかありません。他の舞台も映像で拝見していますが、彼の演じるキャラクターは人から愛されるような気がする。実際、彼の天花寺を見てもっともっと天花寺が好きになりました。

 カーテンコールでの「この公演で初めてミュージカルを観た人、初めてスタミュを知った人もいると思います。そんな人たちの懸け橋になりたいと思って、今回の作品に挑ませて頂きました」というコメント。

 た、確かに……!

 よくよく考えてみればそうですよね。私がそうですもんね。原作がある舞台・ミュージカルの素敵なところだ……原作ファンが舞台を観て「この俳優さん素敵だ!」ってなるかもしれない。俳優目当てで観劇した人は「この原作見てみたい!」ってなるかもしれない。この可能性は、きっとみんなを幸せにしてくれる連鎖だと思います。このことに気付かせてくれたしょごさんもまた本ッ当に素敵な役者でした。また別の機会でも是非彼の演技を見てみたいな。

 

∴空閑 愁:高橋健介くん

「星屑でも、5つ集まれば強い光を放つ事ができる」

  実は既に刀ミュでちらっと拝見していた高橋健介くん。言われるまで蜂須賀役の子だと気付きませんでした。そりゃあんな髪型してたらね……

 感想としては、本人もおっしゃっている通り歌が苦手なんだろうなあという印象です。空閑のキャラソンが歌いにくいっていうのももちろんあると思います。そんな彼の魅力的な部分、それは「堂々としている」ところです。彼は自分が歌が不得意であることを知っています。だからこそ努力していることも、皆さん知っていると思います。まだまだ不安定で発展途上だけど、そんな自分を恥じることなく堂々とステージに立っている。音をいくら外したって堂々としている。むしろドヤッてる。彼がそうだから、私たちも気にせず安心して観れた。舞台に立つ人間としては当然のことなのかもしれないけど、これって簡単なことじゃないと思うんです。よく「堂々としとけばいいんだよ」って言われることありますけど、実際堂々としてるって難しいじゃないですか。それをやってのけた高橋くんはすごい。彼はきっと、ぐんと成長する。彼の姿を見て思いました。そして、それを是非見届けたいとも。

 

∴星谷悠太:杉江大志くん

「オレたちは、夢を諦める方法なんて知らない!」

 我らが座長、杉江大志くん。私はもともと原作の大ファンですが、このスタミュミュを観劇しようと思った大きな理由は「杉江大志くんの初座長公演であること」なんです。テニミュ2nd(観たのは2016年)で彼の演技に魅せられたものの生で観る機会に恵まれずにいた矢先、発表されたのがこのスタミュミュでした。大好きなスタミュがミュージカル化、そしてその座長は杉江大志。行くしかないでしょ。ミュージカル化が発表されてから当日までこれだけを糧に生きて、結果手のひらじゃとても足りないほどのたくさんの宝物を貰いました。私の初ミュージカルが、大好きな杉江大志くんの初座長公演で良かったと心の底から思っています。

 改めて私は杉江くんの演技がとても好きだと実感しました、彼の表情の豊かさには脱帽です。驚いた顔、しまったという顔、今にも泣き出しそうな顔など挙げだすとキリがないですが、特筆すべきはやはり笑顔です。天使のような、はたまた小悪魔のような。どちらにせよ恐ろしいほど魅力的な笑顔を持つ彼は星谷役にピッタリでした。リアルで「にししっ」って笑って違和感が無い人なんて初めて見たよ。加えて歌とダンスもとっても好み。お段の発音と下半身のキレがドシャクソ好きです。気になった方は是非る祭でフリッフリヒラッヒラの衣装きてキレッキレのダンス踊る杉江大志を観てください(ダイマ)。

www.youtube.com

 上段の一番右にいます。ちなみに一番左の子は私の推しです。

 

 大千秋楽でのカーテンコールで、杉江くんは「初日で言ったんですけど、正直悔しかったです。もっと出来ると思ったし、もっとこの座組を引っ張っていけると思いました」とコメントされたんですが、これを聞いて「ああ、好きだなあ」って思った。同時に恐ろしいとも思った。まだまだいけるというハングリー精神、貪欲なまでの向上心。彼は一体どこまで魅力的になるんだろう。スタミュミュという作品が彼の胸に、小さくてもいいから、大切な何か、きっかけになる何かを残してくれていたらいいなあ。切に願っています。

 

 あとね、キャストではないんだけどここで言うしかないから言わせてほしい。演出:吉谷光太郎さんのことです。全12話のアニメ「スタミュ」。ファン層は幅広く原作愛が非常に強い。私もその一人です。そんな作品をたった2時間半で表現できるわけ無いだろ! と同じくファンの友人は叫んでいましたし、私だってそう思ってました。さあ来い、見せてみろとばかりにふんぞり返っていた私の鼻は、その数分後に見事へし折られることになります。2時間半という限られた時間の中で原作に忠実に、キャラクターの個性や他のキャラクターとの関係性まで引き出し、その上で非常にテンポよく物語を進めていくことが出来る実力。完敗です。また来月彼が演出を担当した舞台を観に行くのでとってもとっても楽しみです。スタミュを愛してくれてありがとうございました。

 

◇まとめ

 この時点で1万文字を超えました! 楽しい!

 まとめとは言ったものの正直まとめって何書けばいいんですかね。これ学生の頃からの悩みなんですけど、まとめって難しくないですか? 何書いたらいいのか分からないのでとりあえずトリプルカーテンコールのお話をします。公演終了のアナウンスが流れた後のものなので多分DVDには入らないんじゃないかなあ。分からんけど。そのアナウンスが流れたにも関わらず誰も帰らずに手拍子を続けていたら、キャスト全員が再び姿を現しました。こればっかりは、年甲斐もなく声を上げて泣いてしまった。疲れているだろうにみんな満面の笑顔で、ちむらぎなんかはおんぶやお姫様抱っこをして出てきたりもして。「もう全部話したんですけど」と言いながらもキャスト全員の顔を見ながら言葉を探して、とびっきりの笑顔を見せて「またいつか」と言ってくれた杉江くんにうんうんと頷きながら微笑むキャストの方々。推しと言えるほどではないのかもしれないけど、大好きで応援したいと強く思う人が舞台のド真ん中に立って、キャストや観客から熱のこもった喝采を浴びる。その幸せをぐっと噛み締めました。涙が止まらなかった。

 またいつか。その言葉を観客の胸に残し、ミュージカル「スタミュ」の幕は下りました。今でも脳裏に焼き付いて離れないあの光景を思い出しては、そっとため息を吐くのが最近の日課になりつつあります。スタミュミュは終わってしまったけど、スタミュはまだ続いている。キャラクターと共に駆け抜けたキャストたちの物語だって、これからも続いていく。そのうちの1ページを覗くことが出来て、私は本当に幸せ者です。たくさんの宝物をありがとう。忘れないよ。

 

 いやー書き終えました! ここまで読んでくださった方が果たしているのかどうか分かりませんが、ここまでお読みくださってありがとうございました。またいつか、彼らに会える日が来ることを願って!

 

くいな